子なし夫婦がはじめて猫を飼う話　経緯・費用・夫婦関係のその後

暮らし

こんにちは、チッタです。

猫を飼い始めた経緯、費用、その後の夫婦関係について書きます。

自己紹介と近況について

私は、現在(2020年1月15日)結婚3年11か月の子なし夫婦の妻です。

結婚した当初は週5日勤務のＩＴエンジニアをしていましたが、不妊治療と仕事をうまくこなせないと判断し、週3日勤務のアルバイト(ITエンジニア)をすることにしました。

しかし、不妊治療はうまくいかず、心が折れて終了。

諦めたらできるかもね、という淡い期待期間も終了。

このまま子どもがいない生活なら、自分の人生についてもっと考えたいと思いました。

週3日勤務のアルバイト生活だった私は、エンジニアとしての野望はどこかに置いてきてしまっていたし、ただ時間を売る仕事にやりがいを感じられず、かと言って今さら正社員を目指すほどメラメラしたものもなく。

さらに職場の人たちの何気ない子どもに対する発言にいちいち反応するくらい敏感な心が原因で、自分自身を職場に居づらくさせました。


そんなとき、私が学生時代に作った曲を聴いた旦那さんが「あきちゃん(私)の作った曲、お金の匂いがする。」と言ったこの言葉がきっかけとなり、私の心は大きく動きます。

当時は音楽クリエイターになれなくて心まで病んだのに、なぜかそのときはワクワクしました。

睡眠時無呼吸症候群の症状も一向によくならず、相変わらず職場でウトウトして落ち込む‥そんな状況もあり、
居眠りをして落ち込むからオフィスで働きたくない、
子どもがいない、
職場で子どもの話を聞きたくない、
ITエンジニアはもう何か違う、
曲作りにワクワクする、
という複数の要素が絡み、
「そうだ！自宅で音楽を作る仕事ならめちゃくちゃ楽しそうだし、ウトウトしても誰にも迷惑をかけないな。」と結論を出したのです。

旦那さんに背中を押されその気になった私は、ＩＴエンジニアをやめて音楽クリエイターを目指すために修行を始めます。

毎日自宅でパソコンに向き合って音楽や何やらの作業をしていると、子どもがいないという負の気持ちを感じることはなく、音楽クリエイターになるという目標だけに目を向けることができました。

2020年後半くらいまでにはデモテープが完成して、勉強もいい感じだし、そろそろ始動するなと、1歩ずつ前進している実感もあり、充実した日々を送っています。



ところが、夫婦関係は曇り空で…

最近の私たち夫婦の様子

朝

旦那さんの方が少し先に起きることが多く、私がリビングのドアを開けると、ソファで何となくテレビを観ながらスマホをいじる旦那さんのだらしない姿が朝一で目に入ってきます。

朝ごはんを食べる習慣がない旦那さんは、私が朝食を用意しなければそのまま出社するギリギリまでテレビを観たり、スマホをいじったり、と自分の世界。

朝の会話はほぼありません。

夜

旦那さんが仕事から帰ってきて、夕食は21時30分くらいから一緒に食べ始めます。

しかし会話はなく、5分で食べ終えた旦那さんはソファへ直行、テレビとスマホがはじまります。

私は食べるのが遅いので、モグモグタイム30分。


テーブルの先にソファがあって、食べながら視界に入ってくるのは後ろ姿の旦那さん。

頭しか見えないけど、テレビとスマホで完全に自分の世界に入っているのはわかります。

同じ空間にいるのに1人でいるような感覚になって、ものすごく悲しい気持ちにかられます。

意を決して2人でゆっくり食事がしたいと提案し、私が食事を終えるまで待っててもらうことにしても、とくに会話もなく、面白くも何ともない食事時間が流れていくだけ。

私たち夫婦が結婚初期から変化していることに気づきました。


結婚して3年も経てば夫婦関係が変化することは当たり前なのかもしれないけれど、結婚当初、食事の時間にいろいろお喋りして楽しかった記憶が余計に悲しい気持ちにさせます。


話題を探して頑張って話しかけたり、自分のことを話してみたり、ピエロのようにヘラヘラしてみたりしても、全然楽しくない、むなしい。

夫婦で一緒にいる時間に孤独を感じるって何なんだろう…とそんなことを考え始めていました。

旦那さんの休日

私が朝から夜までパソコンで作業をしているので、お互い別々の部屋で1日を過ごします。

会うのは食事のときだけ。


2人でおでかけする場合は、1か月前くらいにお互いのスケジュールを打ち合わせするという、これも結婚初期だったら考えられないような変化がおこっていました。

旦那さんのことを嫌いになったわけではないけれど、何なんだろう。

そして、決定打がくる

音楽クリエイターで使うペンネームを考えていたときのこと。

元ＩＴエンジニアなので、エンジニアが聞けばわかるようなペンネームにしようと考えていたのです。

ある日、何の気なしにお風呂に入っていたら、ぱっ！とアイデアをひらめき「我ながらよいペンネームだわ～！」と、お風呂上りにルンルンしながら現役ＩＴエンジニアの旦那さんに相談しました。



私　「ねーねー、いいペンネームを思いついたので聞いてください♪」



旦那さん　「今、これ観てるから後にして。」





このやり取りで、心のコップの最後の1滴が落ちました。

今となっては、「あんた、どんだけ繊細やねん！か弱すぎやろ！？」と自分にツッコミを入れたいくらいですが、ずっとモヤモヤと悩んでいた私には相当きつかったのです。

旦那さんにも夫婦関係で悩んでいると何度も言っていたのに、心のネジが1本はずれている旦那さんには理解できないようで、話が通じないことがさらに悲しい気持ちにさせていました。


仕事で上司に話しかけたときに「後にして。」と言われたことはあって、でもそのときは「忙しいときにすみません(>_<)」とムカつくとか悲しいとか、そんな感情は一切ありませんでした。

しかし、1番身近にいる旦那さんからのはじめての「後にして。」は、ないがしろにされた感じしかしなかったです。


いつもなら冷静に「そういうふうにされると悲しいです。」とか「もう少し言い方を変えてください。」とか言えるけど、あまりにも悲しくてムカついたので何も言わずに洗面所へ。


心の会議を開催。

落ち着け‥

もしかしたら謝ってくるかもしれないじゃん、ね。

落ち着こう‥


（テレビを観ている旦那さんの「ハハハハハ！」という笑い声が聞こえる。）


でも、あいつ、テレビ観て笑ってる！

笑い声がムカつく！

私が悲しんでることも怒ってることも気にかけず、テレビを観て笑ってるあいつがマジでムカつく‥



洗面所で1人会議している私のところへ旦那さんがきました。

私の話を聞きにきたのではなく、歯磨きをしにきたのです。


観たい番組が終わるまで私のことをほったらかし、笑いでストレス解消をした旦那さんを奈落の底へ突き落す前に、第一声で謝罪してくるか最終確認をしようと思いました。


私が黙っていると…


旦那さん　「さっきの話、ペンネームって何？」


あー、この人ダメだ。


あのときのルンルンした気持ちも、旦那さんに相談したいという気持ちも、もうありません。

私のルンルンが心の中で泣いています。

私よりどうでもいいテレビ番組を優先されたこと、話をすぐ聞いてもらえなかったこと、夫婦関係がうまくいっていないときにやる態度じゃないと思いました。


何の危機も感じてない旦那さんに「一緒にいると、楽しくない、つらい。」と泣きながら訴えました。

このことがきっかけで夫婦のこれからを真剣に話し合うことができ、長い話し合いの末、何年も先の話にしていた猫を飼うことで折り合いをつけることに。


私たち夫婦は、猫に助けてもらうことにしたのです。

どこから猫を迎え入れるか

猫を飼うと決める1週間前、近所のP’s-first(ペッツファースト)でぶらぶらと見ていたら、店員さんに「抱っこしてみますか？」と声をかけてもらい、ふわふわのラガマフィンを抱っこさせてもらいました。

まさかそのときは猫を飼うことになるとは思いませんでしたが、飼うと決まった今、抱っこさせてもらったあのラガマフィンの子しかいない！と思いました。


そう考えると、ラガマフィンのあの子と私はもともと運命の糸でつながっていたんじゃないか…


変な乙女心が発動し、次にペッツファーストへ行ったときに違う家の子になっていたらショックで立ち直れないと思い、旦那さんを説得してさっそく購入しにいきました。

費用について

ペッツファーストで猫を購入、その足でイオンペットへ行き、必要なグッズを揃えました。

はじめて猫を飼い始めるときのグッズや費用がよくわからず、店員さんに勧められたものをそのまま購入しました。

猫ゲージ

猫グッズ

猫餌セット

猫餌セットの中身

購入初日にかかった費用は331,710‬円です。

詳細は省きますが、その後追加でブラシやおもちゃを買ったり、食器はもっとおしゃれなのがいいやら、キャットタワー、猫用ベット、猫のために掃除をしなければと掃除機を買ったりと爆買いし、おそらくトータルで40万円くらいいったと思います。

目玉が飛び出そうな金額！

追加購入した猫グッズ

キャットタワー

掃除機

旦那さん、ありがとう。

猫の名前

私は「ティム」、旦那さんは「ボン」がいいと、どちらも譲らず。

それぞれの希望名から1文字ずつとって、「テボ」という名前に決まりました。

テボちゃんとスターウォーズを観ているところ

パソコンでくつろぐテボちゃん

キーボードでくつろぐテボちゃん
「邪魔だからちょっとずれてね。」と手を出したらガブガブ噛まれる

夫婦関係のその後

朝

テボちゃんの朝食を用意するのが日課になった旦那さん。

自分のご飯も用意できるようになりました(笑)

リビングのドアを開けると、テーブルでシリアルをモグモグしている旦那さんがいるではないですか！

なんと素晴らしい光景でしょう。

夜

旦那さん、いつものように5分で完食すると…

テボちゃんと遊ぶ旦那さんの姿

旦那さんの休日

相変わらず私は、朝から夜までパソコンで作業しています(^_^;

隙を見ては大好きなパソコン机に行こうとするテボちゃん

変わったのは、家の中の雰囲気

テボちゃんの世話に慣れてきたとき、夕食を食べ終えた旦那さんが以前のようにテレビとスマホを始めました。

また始まった～(-_-)と思いましたが、嫌な気持ちにはならず「疲れてるのかな。」とか「これが好きなんだろうな。」と、以前とは違う感情がわいてきました。


何なんだろう…　


ガラッと雰囲気が変わりました。


テボちゃんが我が家の一員になったことで会話が増え、LINEのやり取りも増え、よい流れが続いています。

2人でテボちゃんのお世話をするという一体感が生まれ、またお互いを尊重できるようになりました。

夫婦で考える、その後のその後

今回はテボちゃんに助けてもらい夫婦関係を修復することができました。

このよい流れが一生続くとは思っていません。

また何かあったとき、どうするのか？

猫に助けてもらうのは今回だけと2人で決めました。


じゃあ次は…　何かあったときじゃなくて、今から対策をすることに。

夫婦のリスク管理です(笑)


そのお話は、また今度(^_^)/

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