シーグラフアジア2018でVR作品を体験してきました
こんにちは、チッタです。
2018年12月4~7日に有楽町にある東京国際フォーラムでSIGGRAPH ASIA 2018(シーグラフアジア 2018)が開催され、「Virtual & Augmented Reality (VR/AR)」でVRのプレゼンを5つ体験してきました。
シーグラフは、コンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術のカンファレンスと展示会で、世界中の企業や大学などが参加しています。
会場はかなりグローバルな雰囲気で、もともと小心者なのにさらにレベルの低い英語力も加わりチキンハート全開でした。
「Five Star VR」
「Five Star VR」は、海外の街並みを歩いている他者の経験を追体験する作品です。
装備のインパクトがすごく、椅子に座っての体験ですが実際に歩いているような感覚がありました。
圧巻だったのが、ナイアガラの滝観光です。
観光船にいるかのような揺れと前方から吹き付ける風、滝の音の相乗効果もあって、本当に観光しているかのように錯覚するほどリアルでした。
「Lotus」
「Lotus」は、4つの世界が体験できる作品です。
海外からのプレゼンで、英語ができない私は体験の列に並んでいるときから何となくソワソワ。
他の方々は開発者との会話を楽しんでいる様子でした。
VRの体験では、説明なしでも楽しめるものと、どのようなものなのか事前に説明を聞いて操作方法を理解していなければならない作品があります。
私の英語力が皆無だと察した開発者が「ドコデモドア」とわかりやすく説明してくれ、ドアをどのように開けるのかも理解できました。
4つの世界は春夏秋冬をイメージしていて、ドアを開けると頭の上にある装置から四季に合わせた霧状の香りが下りてくるというものです。
ゴーグルをつけた瞬間、異世界へトリップ!
CGで再現された見たこともない美しい世界と、イヤホンからは鳥のさえずり、ガヤガヤした会場から一気に自分だけの世界へ没入します。
ドアを開けた向こうの世界を歩いて体験することもでき、バーチャルとリアルが融合された素晴らしい作品でした。
「Haptus」
「Haptus」は、手で触れた感触が手ではなく、目の周りの吸盤によって感じることができる作品です。
説明が難しい。
発想が面白いとな思いました。
普段、手の感覚は手にくるので、手の感覚が目の周りにあるというのがとても不思議。
「Art Plunge」
「Art Plunge」は、今回の体験の中で1番度肝を抜かれた作品です。
有名な絵画の世界を体験できる作品で、歩くこともでき、存分に満喫しました。
これを美術館に設置したら、間違いなく反響を呼ぶと思います。
絵画の中に入る導入部分が現実の延長かのように丁寧に描かれていて、違和感なく感情移入できるところが本当に素晴らしい。
そして、絵には描かれていない想像の部分も見事に描かれ、絵の一部として感じることができました。
公開されていた動画はこちら
「Rapture Of The Deep」
「Rapture Of The Deep」は、海の中を鑑賞する作品です。
この作品は、Tobiiというアイトラッキングシステムが組み込まれたゴーグルを使用していました。
アイトラッキングとは、視線計測のことで「どこを・どのように・いつ見るか」を教えてくれる技術です。
作品中にクラゲや海藻が登場し、それに視線を合わせると光ったり音が鳴ったりして視線でコントロールできるのが面白いアイデアだと思いました。
魔法使いになったような感じ。
鑑賞中に座る丸椅子はパッと見た感じ何の変哲もないのですが、座るとゆらゆらと安定せず、少し不安定なところが海の中にいる雰囲気をグッと上げてくれる。
こちらも海外からのプレゼンで、体験してまもなく操作を理解できずにいた私は「下を見て。」と何度も言われ、下を見るも「足だよ。」と言われ、「足ってゴーグルつけてるから見えないじゃん。」とさらに混乱しました。
「足を見るくらい下を向いてね。」ということを伝えたかったようです。
英語がね(^_^;
2019年のシーグラフアジアは、オーストラリアのブリスベンで開催予定。
チャンスがあれば観に行ってみたいです。